バース市街

バース市街

イギリスの世界遺産「バース市街」は、ロンドンから南西の方向へ140キロメートル離れたところにあり、イギリスの中で、ロンドンに次いで観光客数の多い都市です。

バース市街全体が18世紀から19世紀にかけてのジョージ王朝時代の特徴を色濃く残し、その当時の保存状態も良いため街全体が1987年に世界遺産に登録されました。

ジョージ王朝時代の建造物の特徴は、過剰な装飾のないシンプルにあります。
直線が多用され、左右対称な美しさの外観でジョージアン様式と呼ばれています。

また、建造物が、この地方で切り出されるハチミツ色をしたバース・ストーンで統一して建造されているので、バース市街の景観に優雅な雰囲気を加えていることも大きな魅力となっています。

もともと、バースは1世紀の頃、ローマ帝国の時代にその支配下に入り、温泉のある保養地としてローマ式の大浴場(ローマン・バス)、神殿などが建築され繁栄していました。
しかし、その後、ローマ帝国の勢力が衰え、ローマ帝国が撤退していくと街は荒廃していきます。

その後、時を経て18世紀になってから、ジョージ3世の時代に貴族などの上流階級が楽しめる温泉リゾート地として復活します。

街全体が世界遺産のバース市街の中でも、特に注目の建造物は、今なお、温泉が湧きだしているローマ浴場跡(ローマン・バス)をまず挙げることができます。
ここは、かつての温泉施設が博物館になっていて、当時の貴族たちが温泉を楽しんだ様子をうかがい知ることができます。現在は入浴できません。

そして、2つ目は、世界でも有数の美しい三日月形に湾曲した形状を持つ30軒の集合住宅のロイヤル・クレセント(クレッセントとも呼ばれる)があります。

目の前は芝生の広場になっていて、全体を見ると大きな宮殿と思わせるような外観を呈して、とても集合住宅には見えません。
遠景から見ると、芝生と青空にロイヤル・クレセントが非常に美しく調和しています。
近くから見るより、遥かに美しく見えます。

向かって一番右側が、博物館になっており内部が一般公開されています。
この建物が与えた影響は大きく、その後、多くの建築家によって同じような建物が建造されるに至りました。

3つ目は、『イングランド西部の灯火』と別名で呼ばれているバース大僧院(バース・アビー)があります。
バースアビーは、建物に対する窓、ステンドグラスの比率が高く、他の同じような建物に比べると非常に明るく感じられます。
しかし、それでも大僧院の荘厳な雰囲気が強く感じられるところは歴史の重みかもしれません。
建物の正面には両側にハシゴが下から上まで、デザインされ天国に昇れることを想像させてくれます。

また、バース市街の別の見どころには、ザ・サーカスのロータリーになっている交差点に建つ美しい曲線を描く3つの建物や、市内を流れるエイボン川に架かる石作りのバルトニー橋などがあります。

他のヨーロッパの都市では、あまり見ることのできない風景の広がるバース市街は是非とも訪問してみたい世界遺産の一つです。